睡眠時無呼吸症
Source: NORML & NORML Foundation
Updated: Jan 17, 2008
Subj: Sleep Apnea
Author: Paul Armentano, Deputy Director
Web: http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7016
睡眠時無呼吸症 は、就寝中に頻繁に10秒以上呼吸がとまることが特徴の内科疾患で、疲労や頭痛、高血圧、不整脈、心臓発作、脳卒中、など様々な生理疾患に関連して起こる。しばしば診断が行われていないことも多いが、30〜60才の男性で4%、女性で2%程度がこの病気に苦しんでいると推定されている。
睡眠時無呼吸症に対するカナビスの役割を調べた科学文献としては、臨床前研究の1件が検索で出てくる。アメリカ睡眠薬アカデミー・ジャーナルの2002年6月号では、シカゴにあるイリノイ大学医学部の研究テームが、睡眠時無呼吸症のラットにカナビノイドとエンドカナビノイドを投与したところ、双方とも「強い抑止効果」 があったと報告している[1]。
彼らは、THCとエンドカナビノイドのオレアミドのどちらも、就寝時の呼吸を安定させ、病状を悪化させるセロトニンの滲出を阻害することが統計的に著しい有意性で示されたとしている。
現在までのところ、カナビノイドを使用したこの実験を追認検証する研究は行われていないが、最近のいくつかの臨床前および臨床研究で、THCや天然のカナビス抽出液、エンドカナビノイド が睡眠を誘発し[2,3]、睡眠の質を改善することが報告されている[4]。
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[1] Carley et al. 2002. Functional role for cannabinoids in respiratory stability during sleep. Sleep 25: 399-400.
[2] Murillo-Rodriguez et al. 2003. Anandamide enhances extracellular levels of adenosine and induces sleep: an in vivo microdialysis study. Sleep 26: 943-947.
[3] Nicholson et al. 2004. Effect of delta-9-tetrahydrocannabinol and cannabidiol on nocturnal sleep and early-morning behavior in young adults. Journal of Clinical Pharmacology 24: 305-313.
[4] Christine Perras. 2005. Sativex for the management of multiple sclerosis symptoms. Issues in Emerging Health Technologies 72: 1-4