カナビスの煙に発癌性はない
Source: Harm Reduction Journal
Date: 18 October 2005
Subj: Cannabis and tobacco smoke are not equally carcinogenic
Author: Robert Melamede
Web: http://www.harmreductionjournal.com/content/2/1/21
科学研究や臨床試験でカナビスの医療価値が再確認されてその結果が広く知られるようになる従って医療カナビスへの関心も高まってきたが、それに伴って、タバコの喫煙で生じる癌のリスクが医療カナビスの喫煙にも当てはまるとして反対する動きも活発になった。しかし、本当にカナビス喫煙には癌のリスクがあるのだろうか?
確かに、カナビスの煙とタバコの煙は化学的な組成では非常によく似ている。しかし、カナビスの煙にはカナビノイドが含まれ、タバコの煙にはニコチンが含まれているために、薬理的な特徴には根本的な違いがある。現在利用できる科学的データを使って、煙の発癌性と吸引によってもたらされる生化学的な結果を検証すれば、なぜタバコの煙が肺癌を引き起こすのに対して、カナビスの煙ではそうならないのかを薬理的に説明することができる。
カナビスの煙 と タバコの煙
タバコは、それを吸っている人に極めてネガティブが結果をもたらしている。中毒性が高くて止められなくなるばかりではなく [1]、健康全般に著しい悪影響があり、アメリカではタバコが原因で年間40万人以上の人が死亡している [2]。さらに、2001年に肺の疾患で死亡した14万人以上がタバコの喫煙が原因とされている [3]。
当然のことながら、カナビスもシガレット状にして喫煙すれば多様な生化学活性を有する数多くの化合物が生成されるので同じような結果を招くはずだという見方が出てきても不思議ではない [4]。しかし、カナビスの喫煙では、呼吸器細胞が前癌状態に変化したりする機能障害が見られるものの [5]、タバコ喫煙と関係しているとされる肺癌、結腸癌、直腸癌などは起こらないことが確かめられている [6]。
最近では、ハシベらがカナビス喫煙と癌の関係について疫学分析を行っているが、カナビス喫煙と肺癌および結腸直腸癌の間に疫学的な関連は見出されていない [7]。さらに最近のタシュキンらの研究においても、カナビスの煙で細胞が明らかに損傷を受けていることを見出したにもかかわらず肺癌を引き起こしている証拠を発見できず、ハシベらの結論を再確認するものになっている [8]。
また一方では、カナビスに生成された化合物 (カナビノイド) には、さまざまな種類の癌細胞を死滅させる働きのあることも示されている。そうした癌とすれば、肺癌 [9]、乳癌と前立腺癌 [10]、リンパ腫 [11]、神経膠腫(グリオーマ) [12]、皮膚癌 [13]、褐色細胞腫 [14] などがある。
だが、カナビノイドの作用は複雑で、時には相矛盾してしばしば二相性の反応を示すことが知られている。例えば、上述したように癌細胞を殺すことがある一方で、少量のTHCは肺癌細胞の成長を促すことが試験管実験で確かめられている [15]。また、遺伝毒性作用については、カナビスでもタバコでも燃焼によって炭化水素の一部分が酸化されて、遺伝子変化が起こりやすい組織が発癌状態になりやすいことが広く確かめられている [16]。
こうしたネガティブな結果も出ていることで、カナビスを医療目的で喫煙することに対して後ろ向きな印象も持たれている [17]。特に、医療カナビスの正当性を否定する人たちは、カナビスの煙にはタバコの煙の4倍ものタールが含まれていることをその理由に上げることが常套になっている [18]。しかしながら一方では、医療カナビス・ユーザーは、発現が迅速で摂取量を自分で調整できる喫煙による方法に利点があると考えて対立している [19]。
生理的作用の違い
確かに、カナビスの煙もタバコの煙のどちらにも同じ発癌物質や腫瘍プロモーターが多く含まれている [20] [21]。だがだからと言って、生理的な反応結果までもが同じように似ていると言えるだろうか?
似ていると言えば、カナビスもタバコもそれぞれがレセプターに依存あるいは非依存の薬理作用を持っているという点では同じだが、生理的な観点から見れば、実際には大きな違いがある。
煙の中に共通して見つかっている多環芳香族炭化水素は、前発癌物質といわれるそれ自体では発癌性のない物質だが、チトクロム酸化タンパク (P4501A1、CYP1A1の遺伝子産物) の酵素活動によって発癌物質に変わる。また、ベンゾピレンは、発癌性の代謝生成物ジオール・エポキシドに変えられ、K-ras癌遺伝子とP53腫瘍抑制因子にヌクレオチド結合して非常にたやすく頻繁に姿を変えることが知られている [22]。
ところが、ロスらの最近の研究では、マウスの肝細胞腫細胞にTHCを与えるとCYP1A1遺伝子転写が用量とともに増える一方で、遺伝子産物の酵素活動が直接的に抑制されることが示されている [23]。
このことは、カナビスの煙の中にタバコの煙以上に高いレベルの多環芳香族炭化水素が含まれていたとしても、煙の中にあるTHCが前発癌物質を保護する作用を果たすことを意味している。これに対して、タバコの煙に含まれるニコチンは、一部のCYP1A1の活動を促進して発癌作用を増加させる可能性を持っているという違いがある [24]。
また、チトクロームP4501A1酸化酵素には、アラキドン酸やエイコサイノードのような脂質代謝物の生理活性を促すなどをはじめとする数々の基質が備わっていることにも注意を向ける必要がある [25]。これらの分子は、アナンダミドのようなエンドカナビノイドの生成や分解に関与している代謝経路を構成する要素分子にもなっている [26]。
このように、THCによるチトクロームP4501A1酸化酵素の抑制作用には多面的な生理作用があり、その一つとして異化作用を減らすことによってカナビノイドの活動を促進する可能性を持っている。
細胞のシグナル伝達システム
特に、タバコの煙の生理作用については、最近の特筆すべき研究で、ニコチンの肺癌の病変形成に果たすユニークな役割が明らかにされて、カナビスの煙よりも理解が進んでいる [27]。いずれにしても、タバコの煙とカナビスの煙の生理作用にの違いに関しては、細胞の生存と死亡という現象に果たしている分子ベースのシグナル伝達システムについて考える必要がある。
生物が進化するのにともなって、生化学的なフイードバックループを担う細胞が出現して、遺伝的整合性や細胞の全体的状態を監視してチェックするようになった。例えば、何らかの原因で細胞が著しく損傷を受けると、アポトーシス細胞死が引き起こされる [28]。
細胞が生きる場合も死ぬ場合も、さまざまな異なった生化学状態反映して起こっているという点においては同じで、細胞の生き残りのためには、細胞と外部環境の間とのコンスタントなコミュニュケーションが決定的に重要な役割を果している。このことは、究極的に細胞で構成されている生命体の生存にとっても同じことがいえる。
細胞は、お互いのコミュニケーションを表面にあるレセプターを通じて行っている。レセプターにはさまざまな種類があるが、自分に対応した特定の外部分子(リガンド)とだけ結合することによって、細胞の生化学的変化を引き起こすことのできるシグナル伝達システムが起動される [29]。カナビス内に見つかっているTHCにしても [30]、あるいはタバコのニコチンにしても [31]、それぞれの特定レセプターと結合するリガンド分子で、細胞に特有の生化学的な変化を起こす。
興味深いことに、カナビノイド・レセプター [32] もタバコ・レセプター [27] の双方ともに、細胞死を阻止する抗アポトーシス機能を活性化する働きを持つAKT(PKB)と呼ばれるシグナル経路の中に組み込まれている。しかしながら、この機能は、抗アポトーシスが生命体の恩恵になるのかあるいは害になるのか決めるAKT経路の判断によっての活性化されたりされなかったりする。
レセプターの役割
カナビス・レセプターもニコチン・レセプターも呼吸器経路には広く分布しているが、呼吸器の上皮細胞上にはニコチン・レセプターしか見出されていない。このようなレセプターの配置状態の違いは、明らかにそれぞれの喫煙で生じる発癌活動の違いとなって現れてくる。
どちらの煙であってもさまざまな化合物が複雑に混合しており、その一部は発癌性を持っている。また、高温のガスと刺激性のある粒子やタールを含んでいる点では同じであるが、ニコチン・レセプターへの刺激の結果もたらされる抗アポトーシス反応が、変異原性に悪い影響を与えるという点が異なっている。
細胞は、通常、累積的に受けた遺伝的な損傷が大きくなるとアポトーシスを起こして死亡するが、抗アポトーシス反応を受けると、たとえ生体にとってアポトーシスが最適であっても、この過程が妨害されることになってしまう [33]。
一方、カナビノイドの場合は、例えば脳損傷 [34] や脳卒中 [35] を受けた後でAKT経路が活性化しても、生体にプラスになるように細胞が死なないように保護するように働くが、ニコチンの場合も脳に対しては同様にAKT経路を活性化してプラスになるように働くことが知られている。例えば、カナビノイド・レセプターと同じように、ニコチン・レセプターを活性化することでも、アルツハイマー病に見られるβアミロイドタンパク質の暴露による脳細胞の死を防ぐことが分かっている [37]。
また、レセプターの下流活性化に対する影響は非常に複雑で入り組んでいる。例えば、ニコチンもカナビノイドもレセプターを介在して血管形成作用のあることが示されているが [13]、ニコチンの場合は、腫瘍やアテローム(粉瘤)の成長、血管内皮増殖因子(VEGF)の発現上昇、細胞移動 [38] などに関与する血管についても新しく形成してしまうというネガティブな作用も持っている。
これに対してカナビノイドの場合は、腫瘍縮小を促進し、新生血管の形成を抑制することが確かめられている [39]。実際、人間の神経膠腫(グリオーマ)にTHCを与えた臨床試験では、血管内皮増殖因子のレベルが低下することが示されている [40]。
カナビノイドの免疫効果
これまで見てきたように、タバコは、シグナル伝達経路においてカナビスとは反対の作用を引き起こして発癌性を増幅するが、このことは免疫面でも同様で、タバコの煙は発癌性を上昇させるのに対して、カナビスの煙に含まれるカナビノイドはそのユニークな免疫調整機能によって発癌リスクを下げるという反対の結果をもたらしている。
発癌性物質や微粒子タールなどを含んだ高温ガスを呼吸器経路に吸い込めば、炎症を促進する免疫反応が引き起こされるが [41]、この炎症作用は、生体を守るという面と死滅させるという両刃の剣的な特徴を持っている。
また、炎症が促進される特徴の一つとして、フリーラジカルが生成されることが上げられるが[42]、これによって、さまざまな病原体、特に寄生虫やバクテリアなどの対する体の根本的な防衛機能が働くようになる。しかし一方では、フリーラジカルは、心臓血管疾患や神経変性疾患 [44]、癌、加齢全般 [45] などの病理的状態の背後においては、病気の原因となる作用素として働いているとも考えられている [43]。
体の末梢には免疫系のCB2カナビス・レセプターが多く存在するが、エンドカナビノイドがCB2に作用すると、免疫による恒常性の調整機能として働くという特徴がある [30]。カナビノイドは、それが内因性のものであっても外から与えられたものであっても、抗炎症性のTh2サイトカインの比率が多くなるように免疫反応を促進させる [46]。
従って、カナビスの煙に含まれるカナビノイドの吸引においては、生理学的に見て、煙の炎症で生成されたフリーラジカルのよる発癌性の増幅リスクを減らす働きがあるということができる。
結論
結論とすれば、タバコの煙もカナビスの煙も化学的には似ているが、薬理的な活性は大きく異なるということができる。
カナビスに含まれる化合物には発癌性リスクを最小限にする働きがあるが、反対にタバコの煙は発癌性を高める。
また、どちらの煙も発癌性物質や微粒子タールを含み、炎症免疫反応を促進させて煙の発癌作用を促すが、カナビスの場合は、Th2サイトカインの比率が多くなるように免疫反応を促進させることによって免疫システムで生成されたフリーラジカルを減らすように下方制御させる働きも持っている。さらに、THCには、煙の中にある発癌性物質の活性化に必要な酵素を抑制する働きもある。
これに対して、タバコの煙は、呼吸器上皮細胞にあるニコチン・レセプターを活性化することで、正常な細胞保護機能の臨界点を越えて発癌性を促進させてしまう。だが一方では、呼吸器上皮細胞にはカナビノイド・レセプターが存在していないために、どんなに長くカナビスの煙に晒されたとしても、DNA損傷のチェック機構が無傷のままで、正常に機能し続ける。さらに、ニコチンは腫瘍細胞の血管の新生を促すが、カナビノイドは血管を作らないように抑制して腫瘍の成長を阻む働きがある。
だからと言って、確かに、特に長期にわたってカナビスを吸っていた老齢世代からはタバコと同じような結果が出てくる可能性も捨てきれない。しかしながら、少なくとも現在あるデータからは、タバコの煙に晒された結果よりもカナビスの煙のほうが発癌性リスクが高くなるようなことは考えられない。
さらに実際面で注目すべきこととして、現在では、煙の発生しない温度でカナビスを気化するバポライザーという装置が開発されており、カナビスの喫煙にともなって発生する可能性があると懸念されている発癌リスクをほとんど避けることもできるようになっていることも忘れてはならない[47] [48]。
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