政府の詭弁 6
カナビスの救急患者急増
Your Government Is Lying To You About Marijuana
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=5515#alleg6
updated: Jul 19, 2005
詭弁 6
「カナビスが原因で緊急治療室に送り込まれる人は、1994年以来176%も上昇しており、現在ではヘロインを凌いでいる。」
真実
この主張は意図的に、カナビスの使用が原因で緊急治療室を訪れる人が目立って増加しているという誤解を導こうとしている。だが、実態は違う。
薬物乱用警告ネットワーク(DAWN)によって集計された全国統計では、確かに、緊急治療室を訪れた際にカナビスを使っていたと記述された人の数は増えている。だが、この増加はカナビスに限ったことではなく、1980年代の終わりからドラッグ全体で劇的に上昇しいる。このことは、この時期に全国的な集計方法が変わったことに起因していると思われれる [44]。
しかも、カナビスの使用についての記述は、カナビスが原因で緊急治療室を訪れたという意味ではなく、単に患者が過去にカナビスを使ったことがあるということを意味しているに過ぎない [45]。
いわゆる「ドラッグ乱用症例」で緊急治療室に来たすべての人は、病院の担当者から5種類のドラッグのリストを示され、訪れた理由如何に関らず、最近使ったことのあるドラッグを申告させることになっている。こうした調査では、頻繁に使われているドラッグがその頻度に応じて記録されるだけで、その割合がドラッグの危険性そのものを表しているわけではない [46]。
この割合を根拠にカナビスがヘロインよりも危険であると言う人たち、特に反ドラッグ組織の指導者は分別がなさ過ぎる。病院のスタッフによって記述されたカナビス頻度がヘロインよりも多いのは、より危険だからではなく単にカナビスを使っている人の割合がヘロインよりも多いからに過ぎない。
また、DAWNに報告されているデータでは、アルコールは別のドラッグと併用されているときにしか記録されていないが、それでもアルコールの割合は際立っており、頻度が最も高くなっていることにも注目する必要がある。これに対して、カナビスの場合は併用なしで単独で記録されていることはめったにない [47]。
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