政府の詭弁 12

吸ったぐらいでは投獄していない

Your Government Is Lying To You About Marijuana
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=5515#alleg12
updated: Jul 19, 2005


詭弁
「ジョイントを吸ったぐらいでは人を刑務所に入れたりしていない、というのが真実だ。・・・国全体とすれば、カナビスの所持だけで投獄しているのは、特に重大な違反を犯した例外的とも言えるケースだけで、カナビス逮捕者全体の20分の1以下(0.46%)に過ぎない。」 

真実
この主張は全体の実態を正確に示さずに誤解を導こうとしている。1994年以来、警察は600万人以上のアメリカ人を逮捕し、現在では年間75万人を上回っている [88]。これらの逮捕者の大多数 (2003年は88%) はカナビスの単純な所持だけで、栽培や売買には関与してはいない [89]

確かに逮捕された人の全員に長期の懲役刑が科せられているというわけではないが、実際にはカナビスで逮捕されたというだけで次のような際立った不利益を被っている。

*保護観察と強制的ドラッグ検査
*運転免許特典の剥奪
*連邦奨学金の打ち切り
*財産の没収
*プロ運転手資格の停止
*フッドスタンプのような生活保護の停止
*公共住宅からの退去
*子供の監護権の剥奪
*解雇

言い替えれば、カナビスの罪で長期間刑務所に入れられても入れられなくても、カナビスを吸ったというだけで、法全体には従順ともいえる市民の生活を、毎年圧倒的な規模で不必要に破壊し続けている。

刑務所に入れられているカナビス犯の明確な総数については、政府の統計がドラッグ別に事犯を分類していないために、利用できる資料はほとんどないが、1997年に司法統計局が行った連邦及び州刑務所の受刑者調査によると、全ドラッグ事犯のうち、連邦では約19%、州では13%がカナビスの刑で投獄されている [90]

この数字をもとにアメリカ科学者連盟が出版した1999年の報告書では、およそドラッグ受刑者の7人に1人に相当する約6万人がカナビス事犯だと見積もられている [91]。さらに最近行われたワシントンDCのシンクタンク、判決検証プロジェクト(The Sentencing Project)の見積もりでは、カナビス受刑者は6万8000人を越えている [92]