政府の詭弁 13

カナビスはゲートウエイ・ドラッグ

Your Government Is Lying To You About Marijuana
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=5515#alleg13
updated: Jul 19, 2005


詭弁
「カナビスがゲートウエイ・ドラッグである、というのが真実だ。・・・カナビスを使っていると、そうでない人に比べてコカインで8倍、ヘロインで15倍の人が使うようになる。他のどのようなドラッグに比較しても5倍も依存や乱用の治療が必要になる。」

真実
数字のトリックを使った全くのナンセンス。もともとコカインやヘロイン・ユーザーはいろいろなドラッグを試す傾向が強く、カナビスを経験していない人ほうが圧倒的に少ない。カナビスがゲートウエイ・ドラッグかどうかは、コカインやヘロイン・ユーザー側から見るのではなく、カナビス・ユーザーの側から全体を見て、どのくらいの割合でコカインやヘロイン・ユーザーになったかを示す必要がある。

国家統計局がまとめた薬物乱用に関する年次データを割合でみれば、カナビスを試したことのあるアメリカ人104人のうちでコカイン常用者になったのはたった1人に過ぎず、さらにヘロイン・ユーザーになったのはそれ以下に過ぎない [96]

2002年のカナダ上院の報告書 「カナビスに関するカナダの政策の視点」 には、「カナビスそれ自体は他のドラッグを使う要因にはならない [93]。」 と書かれている。この見解は1999年に全米科学アカデミー医学研究所(IOM)から発表された結論と同じで、そこでは、カナビスは 「ゲイトウエイ・ドラッグではなく、全般的に深刻な薬物依存を起こす程の際立った原因とはなっていない [94]。」 と述べている。またIOMでは、未成年では概してタバコやアルコールのの乱用のほうかカナビスの使用よりも問題になっている、とも述べている [95]

大多数のカナビス・スモーカーにとって、カナビスは 「終着駅」 であって、ゲートウエイではない [97]