政府の詭弁 7
カナビスは脳障害を起こす
Your Government Is Lying To You About Marijuana
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=5515#alleg7
updated: Jul 19, 2005
詭弁 7
「カナビスの喫煙は、コカインやヘロインの場合と同様な変化を脳にもたらす。」
真実
カナビスの喫煙が脳機能を変化させ、長期関の使用は知覚に影響を与える、という主張は大袈裟で科学的な根拠はない。
連邦政府が資金を拠出して行ったジャマイカ、ギリシャ、コスタリカの人口調査では、長期喫煙者と非喫煙者の脳機能に目立った違いは見られなかった [48]。同様に、1999年に全米疫学学会誌に掲載された1300人を対象とした研究では 「15年以上にわたってカナビスをヘビーに使った人とライトに使った人、全く使わなかった人の間に目立った知覚の減退傾向はなかった [49]。」 と報告されている。
この結論は、国立薬物乱用研究所が最近行った長期カナビス喫煙者の神経心理学の統計分析(メタ・アナリシス)研究でも追認されている [50]。さらに、2002年4月のカナダ医学会誌でも、たとえヘビーなカナビス喫煙者であっても知能には測定できるような悪影響は見られなかった、と発表されている [51]。
ごく最近、ハーバード医学部は磁気共鳴画像分析を使って、22人の長期カナビスのヘビー・ユーザー(喫煙回数平均2万100回)と26人の非喫煙者の脳の対照研究を行っているが、両者の画像には目立った違いはなかった。「このことは、カナビスの使用が脳の全体あるいは特定の海馬に構造変化を起こすことはないという最近の文献の結論と一致している。」 と著者は結論づけている [52]。
カナビスがヘロインやコカインと同様の脳変化を引き起こすという強弁は、僅かばかりの動物実験を根拠にしたものに過ぎない。この実験は、カナビスの主要活性成分であるTHCがある極端な条件下でドーパミンの生成を促すが、化学遮断薬を投与して急にTHCの働きを中断すると弱い禁断症状が起こる、というものだ。
しかし、こうした発見は人間にはあまりあてはまらない。全米医学研究所の報告によれば、人間の場合 「THCの体内残存時間の長さや緩慢な排出により禁断的な症状は抑制される [53]」 からだ。結論とすれば、そのような禁断症状が見られることは稀であり、現れるとしても、例えば青少年の薬物乱用治療やTHCを毎日投与する治験研究などで特定の患者の場合に限られている [54]。
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