政府の詭弁 14

カナビス合法化は悪夢

Your Government Is Lying To You About Marijuana
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=5515#alleg14
updated: Jul 19, 2005


詭弁
「カナビスの合法化などはアメリカにとって悪夢、というのが真実だ。オランダがコーヒーショップでのカナビスの少量販売を開始して以来、1984年から1996年の間にドラッグの使用はおよそ3倍になっている。これに対して、わが国では、ヨーロッパとは反対にここ15年でコカインの消費は80%も減っている。・・・オランダ政府も政策の見直しを始めている。」

真実
この主張は不正確なうえに、非常によくまとめられたヨーロッパのドラッグ政策と経験について大きく歪曲している。

そもそも現在では、ベルギー、ドイツ、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スペイン、スイスなどの大半のヨーロッパ諸国では、カナビス・ユーザーを犯罪者として逮捕したりしないようになっている [98]。 ヨーロッパにおける現在のドラッグ政策は、アメリカ型の政策をやめて、カナビスに対してよりリベラルな方向に向かっている [100]。例えば、イギリス議会は2003年に正式にカナビスの分類をダウングレードし、もはや所持は逮捕されるような犯罪ではなくなっている [101]

実際のところ、オランダも含めてどのヨーロッパ諸国も、アメリカに比較すれば、成人およびティーンの双方でカナビスとドラッグの使用率は大幅に低い [99]。オランダのカナビス利用の真実の姿を、ホワイトハウス麻薬撲滅対策室(ONDCP)流にいえば、「12才以上のオランダ国民で一生カナビスを続ける人はアメリカ国民の半分以下しかいない、というのが真実だ [102]」。

さらに、1970年代半ばにオランダの政策当局がカナビス事犯を緩和したが、その変更が直接のきっかけになって、その後の1980年代にカナビスの使用が増加したというような指適はない。また、大半の専門家は、カナビス禁止政策でカナビスの使用を減らすことはできない、という見方で一致している [103]

2001年に出版されたイギリス精神医学ジャーナルによれば、「いくつかの国での穏やかなカナビス政策の変更の経験も含めて、オランダの経験を見れば、カナビスの所持を犯罪者扱いしてる禁止法を廃止して非犯罪化しても、カナビスやその他のドラッグが増加することはないという実証例になっている。このことが、非犯罪化すべしという議論が力を得ている背景になっている [104]。」