講習 第2日目


●講習会の2日目は、グローバル・ヘンプ・ミュージアムでヘンプの知識について、マルスカ・デ・ブラーウがカナビスの薬草とは別の側面から展示品について説明した。繊維や種子を取るための工業用ヘンプ植物が、医薬品あるいは楽しみのためのマリファナ、ハシシをつくるためのマリファナ草と同じカナビス草であることを解説した上で、その間にある最も重要な違いがどこにあるのかが示された。


つぼみが大きく育った合法的なメス植物を見せながらシンセミラの栽培方法を説明したあと、研修生たちは、ハシシ製造装置、アート陳列、1001種類のヘンプ製品、オランダのシンセミラの歴史、ポジトロニクスの歴史、さまざまま国のカナビス製品などを見学し、最後にメロー・イエロー・コーヒーショップのレプリカで締めくくられた。



ハシシ製造装置


ポジトロニクス製品のコレクション

見学は午前中いっぱい続き、研修生たち全員はカナビス植物の基礎と栽培文化のすべてを学んだ。 昼食にウイリー・ウォーテル・シンセミラに戻った後もその日の残りの講義が続いた。



●午後の最初の講義は、どのようにカナビスを使い乱用しないようにするか、というドラッグの害の回避についてだった。

ソフトドラッグをハードドラッグから分離する意味をハンス・ゴーバスが自身の経験と実践にもとずいて述べた。ハンスはハーレムでは最初のハシシ専門ディーラーで、現在のようなドラッグ規則が作られる前からカナビスだけを売ってきた。

学生時代はあらゆるドラッグに手を出して自分が破滅されていくことを体験し、ハードドラッグをやめた。こうした体験を披露することで他の人たちが悪い方向に行かないようにしている。 ハンスは何年にもわたりカナビスを吸い、販売し、そして今では歩く情報元としてお客さんたちに語りかけている。



●次の講座は、ウイードやハシシの価格をどう判定するか、品質をどのようにチェックするのか、カナビス・バッズの原産地をどのようにして知るのか、ハシシ製造に使われているマリファナの出所を特定する方法など、カナビジネスの要についてのものだった。

すべての研修生には取引の際に使われる拡大ルーペが支給され、将来のコーヒーショップ・オーナーとしてメニューに加えたい製品の外見を調べられるように配慮されていた。これでイギリスの混ぜ物が入ったハシシを売買しないようにするだけで粗悪なものを駆逐できる。

研修生には、マリファナ3種、ハシシ3種の6種類のサンプルが提供され、すべてはあらゆる角度からチェックされた。 テストは、与えられたグラインダーですりつぶした破片を鼻に当ててにおいを嗅ぐことから始まった。


においをテストした後、ルーペで細部を観察して、ハシシには混ぜ物がないか、バッズについては毛の密度を調べた。サンプルは次の6種類だった。

マリファナ・バッズ、つまりウイード
    パープル・パワー:  純粋のインディーカで開花期は7〜8週。
    シトラール・ヘイズ:  純粋のサティバで開花期は13週。
    パワープラント:  シンセミラ・ハイブリッドで開花期は9週。

マリファナ樹脂、つまりハシシ
    ネパール・テンプルボール:  黒っぽいインディーカ・ベースのハシシで、手作り。
    プリメロ・モロッコ:  明るいブロンド色のハシシで単にスレート状にプレスされている。サティバ・ベース。
    ネダーハシシ:  緑色のハシシでシンセミラの毛の部分を集めて作られる。


また、テスト用の製品はデジタル顕微鏡を使って教室の大画面に表示され、研修生たちは驚きで口をあんぐりさせていていた。


この講座は特質もので、喫煙用カナビスの典型的な6種類を示すことで、研修生たちは今まで何年も吸ってきたカナビスの原点を知ることができた。こうした比較は、すべてがコーヒーショップで調達できるオランダだからこそ容易にできる。 様々な国のカナビスの違いを手にとってみて、最後に吸ってみて比較できる。 こので学んだ知識は、研修生の将来のお客さんたちに対してコーヒーショップで売買されるカナビスの品質を保証することになるだろう。


●講義も終わった夜、前日のシフトで後に回された6人の研修生にはバーの研修が待っていた。ともあれコーヒーはすべて上出来だった・・・


タマラはブライアンにカプチーノの入れ方を指導。ウイリー・ウォーテル・シンセミラ


カプチーノを給仕するグラーメ。ウイリー・ウォーテル・インディーカ


ウイリー・ウォーテル・サティバで皿洗いをするゲーりー


アミーとデイビット。まじめに仕事している?

http://www.wwwshop.nl/cannabiznessworkshop/report/day2.htm