講習 第3日目
講習会の3日目と4日目の内容は実質的に同じで2班に分かれて入れ替えで行われた。夜の課題はなく昼間だけだった。
●最初の班の6人は、3軒のコーヒーショップに分かれてカナビスの販売を実習して、実際のお客さんを前に注文されたハシシやウイードの商品をカットしたり計量したりするように計画されていた。
最初の班はそれぞれのコーヒーショップに2人がペアで送り込まれ、スタッフの指導と支援でカナビスの販売が「ライブ」で行われた。
●別の班はグローバル・ヘンプ・ミュージアムで各種の実演デモを見学した。
成熟した植物の刈り取り。
ポリネター・システムによるハシシの製造。
アイソレーター・システムによるハシシの製造。
水圧プレス機を使ったハシシの圧縮。
ジョイント・ローリング機の説明。
1度に108本のジョイントが作れるジョイント・ローリング機の実演デモ。
メロー・イエローのレプリカの内部で当時の本物の椅子に腰掛けてジョイントを吸う。
●3日目のカナビス販売実習
●グローバル・ヘンプ・ミュージアムでの実演デモ
デモは、合法に栽培している刈り入れ時の5本の植物の1本をカットすることから始まった。
マルスカがどのようにハサミを入れるか実演した。テレビのカメラ・クルーが始終を撮影していた。
●ポリネター・マシンでTHC腺の毛を葉から分離する実演も行われた。まず、「シュートカット・リーフ」つまり大きな葉は使わずバッズのまわりに成長した小葉だけを集めて乾燥させる。ポリネターにかける前に小葉はフリザーで1時間冷却しておく。ポリネター・マシンは密閉した回転式のふるいで、凍った毛が葉から取れてふるいのスクリーン小さな隙間から分離されるようになっている。
1回目の操作で分離されたものは、再度レオポリー呼ばれる細かいスクリーンにかけて葉や繊維を完全に取り除く。この状態で吸うこともできるがプレス圧縮することもできる。写真のプレス・ブロックには30グラムのポリネートされた樹脂が入っている。
●小葉からハシシを作るもう一つのやり方は、アイソレーターといわれる方法で刈り入れた直後の新鮮な葉を使う。
二重になった専用のスクリーン・バッグをバケツにセットして、小葉の上から水と氷のキューブを入れてかき回すことで毛を凍らせて簡単に分離することができる。
蓋をして家庭用のミキサーで15分間かき混ぜる。15分間放置したあと再度かき混ぜる。これを4回繰り返すと、毛はスクリーンを通って外側のバッグに分離して出てくる。
取り出したものは緑がかった泥になっていて、砂金のように見える・・・
上質のアイソレーター・ハシシにするには泥を圧縮する必要があるが、そのためには1〜2日乾燥させなければならない。
グリーン・ゴールドといわれる「アイス」製品は、普通のゴールドよりの値段が高い。
●ハシシ分離機でポリネートされた樹脂は水圧プレス機を圧縮される。このして作られたネダーハシシはウイリー・ウォーテル・コーヒーショップの店頭でも販売されている。マーセルは火曜日ごとにこの行程をデモ実演しているので街では誰でも見ることができる。
高温にし過ぎるとプレスでハシシ・オイルが浸出してしまうことが、マーセルの失敗体験から分かっている。オイルが出てしまったハシシはもはや価値がないものになってしまう。
出来上がったナダーハシシの板は非常に柔軟で、暖かいうちはブロックから簡単に取り出せる。マーセルが樹脂の保護用の紙を取り除いている。
●次のデモは宇宙時代のカナビス・マシン、ジョイント・マシンで、アーサー・バンデンベルグ兄弟のひとりが10分間で108本のジョイントを作って見せた。
アーサーは6つのホルダーの1つを取り出して18個の穴にフィルター付きの空のコーンを差し込み、上部にウイードをのせた。
すべてのホルダーの準備をすることが大半の仕事で、あとは機械にホルダーをフックしてカバーを掛ける。機械を2分間回すとコーンには均一にウイードが充填される。
出来上がったかっこの良いコーン・ジョイント。中身のウイードは好みの応じてタバコを混ぜたり・・・
●この日の最後は、ミュージアムに再現されたメロー・イエローのレプリカで、30年前に始めてできたコーヒーショップの本物の椅子に腰掛けてジョイントを吸うことだった。
http://www.wwwshop.nl/cannabiznessworkshop/report/day3.htm
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