医療カナビス患者のウイード・テスト

オランダ政府公認の医療カナビス販売開始


ヘレン・ウェーバーさん

Source: Haarlems Dagblad
Pub date: September 9, 2003
Subj: Where is the medical manual? Weed test by medical users.
Author: Annalaura Molducci
Web: http://www.hempcity.net/cannabisshops/news/news30092003/index.html

オランダでは2003年9月から医師の処方箋で薬局から政府公認の医療カナビスが利用できるようになった。しかし、当初は薬局にはこの商品に関するマニュアルもなく、薬剤師もカナビスをどう扱ったらよいのか知識は持っていなかった。外傷性ジストロフィー、リウマチ、骨粗鬆症に苦しむ59才のヘレン・ウェーバーさんは、痛みの緩和のために以前からカナビスを使っていた。ハーレム日報の記者が、薬局で新しく発売された政府の医療カナビスについてその感想を取材した。

ヘレン・ウェーバーさんは59才で外傷性ジストロフィー、リウマチ、骨粗鬆症を患っている。彼女は自転車運転中に牧草地に落ちて下肢に損傷を負った。 「それが原因で外傷性ジストロフィーになってしまったのです。この病気についてはここ数年で知られるようになったものです。筋肉の先端が劣化します。私の場合はいつも痛みがあるのですが、胃に負担がかかりすぎるので鎮痛剤はできるだけ使わないようにしています。」

「私自身はもう何年も前からウイリー・ウォーテルのウイードを吸っています。特別のカードを持っていて、風車の前のコーヒーショップで割引いてもらっています。そこでは10グラムで35ユーロで、普通のお客さんの半額です。最初に訪れた患者さんは非常に詳しく説明してもらえます。」

「初めは慎重に行い1回3分の1グラムからにするように言われます。どのように使ったらよいのか、吸ったらよいのか、あるいはバターに混ぜたらいいのかも教えてくれます。ウイリー・ウォーテルにはウイードを粉にする特別の器具もあって食べ物に簡単に使えます。ウイードを使う前に必要なことはすべて知ることができます。このような知識がなければ、多く使い過ぎたりして気分が悪くなったりめまいがしたりして、うまくいかないかもしれません。」

薬局での体験はヘレンにとっては奇妙なものだった。「先週の水曜日にパーク薬局に医者の処方箋をもって行きました。結果はウイードが入荷するまで二日待つことになりました。取りに行くとただ渡されただけでした。説明やマニュアルもありません。それどころか薬局の店員に人たち全員がどのように使うのか知りたがっていました。みんながジョイントを巻くところを見たいといっていました。匂いを嗅いで、害にならないかと聞いてきた人もいるほどでした。」

信じられないといった様子でヘレンは 「オランダ政府はこの計画の立ち上げのために長い間準備をしてきたはずですが、薬局では全く何も知らないのです」 と言う。ウイードは上質だった。ヘレンはそれを吸ってみせた。

「私はベテランのユーザーですから、どのようにしてジョイントを巻けばよいのか知っていました。フィルターの使い方や手巻き用のシャグ・タバコは使わずに乾いたシガレットを使ったほうがよいことなども知っていました。また、特別のローリング・ペイパーも必要ですが、どれも薬局にはありません。私はここがコーヒーショップではないことを理解しました。それにしてももう少し揃えたらと思います。」

「普段はジョイントにはほんの少ししかウイードを入れません。ときどき吸うだけですが、寝る前に吸うのが理想的です。とても良く眠れます。痛みがひどいので足にかけたシーツですら耐えられなくなることもあります。痛みが限界になったときウイードを使うと少し良くなります。私はウイードを本当に薦めます。でも十分に注意して時間をかけて取組むべきだというのが私のアドバイスです。」

彼女は、メディウイードがまだ保健の対象にはなっていないのでもう薬局に行くつもりはないと言う。「請求書が出てきたときはショックでした。10グラムのウイードが76.11ユーロもしたんです。ウイリー・ウォーテルで特別カードを使えば半分で済みますし、優遇してもらえますから。」