マリノール 対 天然のカナビス

両派の意見と患者の選択

NORML | NORML Foundation
Marinol vs. Natural Cannabis, Pros, Cons and Options for Patients
Paul Armentano, Senior Policy Analyst
Research Assistance provided by Paul Varnado Updated August 11, 2005
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6635


●マリノールとは

マリノール [1] (ドロノビノール) は、カナビノイドとしてはアメリカ食品医薬品局(FDA)から唯一認可されている化学合成医薬品で、違法な天然カナビスの代替合法医薬品としても販売されてきた。

マリノールは、ゴマ油に溶解した合成THCをゼラチンのカプセルに封入して作られている。カプセルには2.5mg、5mg、10mgの3種類があり、口から飲んで摂取する。マリノールは、エイズ患者の体重減少の治療に処方されているほか、従来の制吐剤が効かない癌の化学療法患者の吐き気や嘔吐を抑える治療などにも使われている。

FDAの認可 [2] を受けているとは言っても、実際に天然のカナビスやカナビノイドに比較すると、マリノールには限られた一部の患者に限定的な効果しかもたらさない。確かに、マリノールは患者や医者にとって合法的な選択肢の一つではあるものの、一方でマリノールの効かない医療患者たちもいる。この状況に対しては、連邦法や州法を修正して、逮捕や刑事訴追の恐れずに天然のカナビスやカノビノイドを使えるようにすることが求められている。

現実には天然のカナビスやカナビノイドの所持や使用が禁止されているので、患者にとっては不本意でも、天然のカナビス全体が持っている治療効果はあきらめ、一部の効果しかない化学合成マリノールを使わざるを得なくなってしまっている。


●マリノールにはTHCしか含まれていない   天然のカナビスの他の治療成分が欠落

カナビスは植物の成長とともにカナビノイドとして知られる化合物を生成する。天然のカナビスからは現在までに66種類のカナビノイドが見つかっているが [3]、それらがさまざまな治療効果を持っている。

マリノールの活性成分である合成THCは、多数の天然カナビノイドの中からTHCだけを化学合成により人工的に模造しただけなので、当然のことながら、治療効果のある他の数種のカナビノイド、さらに天然に生成されるテレピノイド油脂やフラボノイド類(フェニール)などの治療成分は含まれていない。天然のカナビスには、THC以外にもそうしたの多くの治療効果もあることから、多くの患者たちはマリノールよりも天然のカナビスのほうを高く評価している。

THC以外で治療効果のある代表的なカナビノイドの例としては、カナビジオール (CBD) があげられる。CBDにはTHCのような精神活性はないが、鎮痛、鎮痙、抗不安、抗精神病、制吐、抗リウマチ関節炎などの治療効果が臨床的に認められている。 [4] 

動物と人間での実験からは、CBDにはけいれんを抑える作用があり、特にてんかんの治療において顕著な効果が示されている [5]。また、天然のカナビスから抽出したCBDをTHCと組み合わせて投与すると、従来の標準的な治療薬では効果の得られなかった多発性硬化症患者に際だった鎮痛効果や痙縮軽減効果のあることも確認されている [6]

臨床研究では、CBDがグルタミン酸神経毒(脳梗塞) [7] や局所脳梗塞 [8] 、エタノール誘発神経毒 [9] などに対する神経防護作用を持っていることも示されている。グルタミン酸神経毒に関しては、アスコルビン酸(ビタミンC)やアルファ・トコフェロノール(ビタミンE)よりも防護作用が優れている [10]。さらにCBDには抗腫瘍効果のあることもわかっており [11] 、神経膠腫(脳腫瘍)細胞の成長を服用量に応じて抑制し、悪性細胞を選択的にアポトーシス(細胞自然死)させる働きを持っている [12]

その他のカナビノイドで治療効果が臨床実験で示されたものとしては、カナビノール(抗けいれん作用 [13] 、抗炎症作用 [14] )、カナビクロマイン(抗炎症作用 [15] と抗うつ作用 [16] )、カナビゲロール(抗腫瘍作用 [17] 、鎮痛作用 [18] ) などがある。 また、天然のカナビスに生成されるエッセンシャル成分(テレピノイド)は抗炎症特性 [19] を備え、フラビノイドには抗酸化作用 [20] のあることが確かめられている。

さらに、続々と出てくる臨床報告からは、カナビノイドには特定の自己免疫性神経障害の病状の進行を抑制 [21] する働きがあることも指摘されている。例とすれば、多発性硬化症 [22] 、筋萎縮性側索硬化症(ルーゲーリック病) [23] 、ハンチントン病 [24] などが知られている。 臨床データからは、天然の成分同士に相乗効果 [25] のあることも指摘されているが、こうした相乗作用は合成THC単独の投与 [26] では期待できない。

マックパートランドとルッソの2人は次のように書いている。「カナビスの生成する2次化合物の中にはTHCの有益な効果を促進する働を持つ成分があることが多くの証拠から示されている。ハーブの中のTHC以外のカナビノイドや非カナビノイド成分は・・・THCが原因となって起こる不安や海馬のコリン作動性障害や免疫抑制といった症状を軽減する。また、カナビスのテレピノイドやフラボノイドは、脳内の血流を改善し、皮質活動を促進し、呼吸器病原体を死滅させるほか、抗炎症作用も備えている。」 [27] 

試験管でのてんかんモデルの実験では、THC単独よりも天然のカナビス抽出液のほうが効果が高いことが示されている [28]。また、多発性硬化症に苦しむ患者に対して行われた人間での試験でも、経口THCの投与よりも舌下型天然のカナビス抽出液のほうがより大きな症状軽減効果のあることが確かめられている [29]

2005年には、カナダ保健省が舌下型経口スプレー、サティベックス [30] を認可している。サティベックスは、多発性硬化症の症状緩和に処方される医薬品で、天然のカナビス抽出液に含まれるのと同じ割合でTHCやCBDなどのカナビノイドとその他の成分を含んでいる [31]


●マリノールのほうが精神活性が強い   天然のカナビスのほうが穏やか

マリノールの処方をうけた患者たちからは、しばしば、天然のカナビスよりもマリノールのほうか精神への影響が大きいという声が聞かれる。マリノールの副作用には、ハイになってしまうことのほかにも、眠気、目まい、混乱、不安、気分の不安定、考えがまとまらない、知覚困難、協調性がなくなる、興奮、うつ、といった症状が報告されている [32]。一般に、こうした精神的症状が、マリノール摂取後4〜6時間も持続する [33]。また、マリノールの処方をうけた患者の3分の1がこのような副作用を一つ以上経験している [34]

カナビスを煙で吸引するのに比較して、マリノールの場合は、経口投与で摂取することも精神活性を高める一因となっている。マリノールが飲み込まれると、短時間で腹部から小腸に運ばれ、成分が血液に吸収され始めるころには肝臓に達する。マリノールの大半がここで代謝されて他の化合物に変わる [35]。その化合物の一つが11-ハイドロキシーTHCで、天然のTHCの4〜5倍の効力を持っている [36]。しかも、生成量も多い [37]

その結果、マリノールを服用した場合は、THCに加えて11-ハイドロキシーTHCの影響も受けることになるので、その分だけ精神的副作用に見舞われやすくなる。これに比較すると、天然のカナビスを吸引した場合はほんの僅かしか11-ハイドロキシーTHCが生成されない [38]。 また、マリノールは、カナビジオールのような不安を解消する効果を持っていない。このためマリノールには、天然のカナビスのようなTHCの精神活性を抑制する作用が備わっていない [39]


●カナビスの蒸気のほうが利点が多い   経口マリノール 対 カナビスのバポライザー吸引

これまで取り上げてきた喫煙や経口投与と違って、カナビスをバポライズ (蒸気) して吸引する方法を利用すれば、他にはない明確な利点がある。カナビスの蒸気には、燃焼させたときに発生する呼吸毒が含まれていない。カナビノイドの気化温度はおよそ180〜200℃程度で、発癌性の炭化水素呼吸毒の生成され始める230℃よりも低い [40]

アメリカ科学アカデミー医薬研究部会が行ったカナビスと健康に関する総合的なレビューによると、「タバコ喫煙で起こる肺癌なども含めて、カナビスが人間に癌を引き起こすという決定的な証拠は見つかっていない」 [41]。しかし癌を別にすれば、ヘビーなカナビス喫煙者の場合には気管支炎などの呼吸器系の疾患リスクが間違いなく高くなることは知られている [42]

だが、こうしたリスクはカナビノイドに起因しているわけではなく、毒性を含んだ煙に晒されたために起こると考えられる。この点、バポライズの場合は、熱分解で煙の生成物が発生する温度以下でカナビノイドの治療成分を取り出すことができるので、カナビスの摂取法とすれば、喫煙よりもよりさらに安全で好ましい方法と言うことができる [43]

実際、カナビスのバポライズは、経口THCよりもはるかに大きな利点を持っている。確かに、マリノールの経口摂取には煙によるリスクはないが、しかし、それを上回るほど際だった難点もある。

合成THCは生体吸収性が弱く、服用した5〜20%しか血液に到達しない [44]。さらに、効果がピークに達するまでに摂取してから4時間もかかってしまう[45]。 また、マリノールは代謝が遅いために、その治療効果や精神効果を予想することが難しく、その内容も大きく変動する。人によって効き方が違うのはもちろん、同じ人でもそのときの病状によって効き方が違う [46]

これに比較すると、カナビスをバポライズすればほぼ即座に血流に到達して効果が現れる [47]。また、この迅速な発現のために、患者は好ましくない精神効果を感じれば直ちに自分で吸引を中断してコントロールすることもできる [48]。しかし、経口マリノールの場合は、一旦飲んでしまえば精神効果を調整することはできず、その服用量のピークに身をゆだねるしかなくなる。悪くすれば、こうした不快で不本意な状態が数時間も続いてしまう。

バポライズの効き方が早いことは、突然吐き気や発作や筋肉のけいれんに襲われた時になど迅速な治療効果が要求される患者にとっては、当然マリノールよりも好ましい。また、吐き気や嘔吐に苦しんでいる患者では、バポライズは、飲まずに効果が得られるというユニークな点でも優れている。激しい吐き気に苦しんでいる癌やエイズ患者では、時にはマリノールのカプセルを胃が受け付けないこともあり [49]、症状緩和のために天然のカナビスとカナビノイドに頼っている [50]

1994年に実施された癌専門医に対するアンケート調査では、合成THCは、利用できる制吐剤としては9位にランクされているに過ぎない [51]。また別の調査では、44%の癌専門医が天然のカナビノイドのほうが合成THCより効果が高いと回答しており、マリノールの方がよく効くとした回答者は13%しかいなかった [52]。1997年の医師に対する調査では、 エイズ患者の食欲増進作用としては、回答者の大多数がマリノールよりも酢酸メゲストロールのほうが優れていると答えている [53]

現在、マリノールの発現が遅いことと生体吸収性が悪いことを改善するために、量調整のできる加圧型の吸入器を使って肺から摂取するドロナビノールの開発が進められている [54]。治験の第1段階では、この吸入型マリノールでは吸収が早いことが確認され、経口投与型のマリノールと違って、「迅速な効果を必要とする患者には代替えになる」 [55] としている。しかしながら、食品医薬品局(FDA)が吸入型マリノールを認可するまでにはまだ何年も待たねばならない。

これに対して、現在では、天然のカナビスから抽出したカナビノイドを経口スプレーにしたサティベックスが開発されている。サティベックスは、経口型合成THCよりも生体吸収率が高く、発現も早い。カナビスをバポライズしたときと比較した臨床実験はまだ行われていないが、ケーススタディでは、カナビスやカナビノイドのバポライズのほうが、サティベックスよりもより大きな生体吸収性と発現迅速性を持っているようだ、という報告も出ている。


●マリノールは高価   天然のカナビスよりもはるかに費用がかかる

合成THCの製造は難しく、コストもかかる [56]。コストの大半は利用する患者に転嫁される。保険や援助が得られない場合は、必要な服用量に対して1ヶ月当たり200〜800ドルもかかり [57]、患者には大きな負担になっている。特に、慢性的な疾患を持つ患者では、しばしば、マリノールの市場価格は負担できる費用の限界を超えている [58]

医師の側からしても、高額なマリノールは処方しにくい。エイス専門の医師へのアンケート調査では、マリノールを患者に処方したことがないと答えた回答者のうち33%が、その理由としてマリノールの価格の高さをあげている [59]。これに対して、天然のカナビスの場合は、たとえブラック・マーケットで値段がつり上げられていたとしても、経口型合成THCに比べればはるかに費用はかからない [60]


●患者はマリノールよりもカナビスを支持   結局、天然のほうが好まれる

1970年代から80年代にかけて、いくつかの州で、従来の伝統的な制吐剤が効かない癌患者に対して、天然のカナビスの効果を調べる臨床試験が実施されている [61]。一部の州では、研究プロトコルに、カナビスの吸引と合成THCの選択を可能にして行われた [62]。 これらも含めた研究では、天然のカナビスとドロノビノールを比較して、カナビスの吸引のほうが合成THCの経口投与よりも同等かそれ以上の効果のあることが報告されている [63]

例えば、テネシー医薬品評議会は、癌の化学療法にともなう吐き気や嘔吐の治療で 「THCカプセルを投与した患者グループよりもカナビスを吸引した患者グループのほうが23%も成功率が高い」 ことを見出している [64]。 ニュー・メキシコの研究者たちも同じような結果を得ている。「2つの投与法をそれぞれ分析したところ、吸引法のほうが経口摂取法よりもはるかに効果のあることがわかった。マリファナを吸引した患者グループでは90.39%に改善が見られたが、THCを経口投与したグループの改善率は59.65%にとどまっている。」 [65] 

カリフォルニア医薬品評議会の行った調査では、カナビスの吸引と経口THCでは似たような効果が認められているが、医師たちは、制吐作用に関しては天然カナビスのほうが経口THCよりも若干効果が高いと評価している [66]。 1988年にニューヨーク州で行われたパイロット研究では、従来の標準的な制吐剤が効かない癌の化学療法患者を対象にして吸引カナビスと経口THCの効果を比較している。「経口THCが効いた患者の率はシガレット・マリファナよりも29%も少なかった・・・このことは、癌の化学療法の吐き気や嘔吐の治療に関してマリファナを吸引したほうが治療効果が高いことを示している」 [67] としている。

今日では、カナビスが違法なのに対して、マリノールが合法的に利用できるようになっているとは言っても、エイズをはじめとする特定の疾病グループでは、依然として大半の患者が天然のカナビスやカナビノイドの利用を続けている。

500人のエイズ患者を調査した2005年のイギリスでの研究では、3分の1の回答者が症状緩和のために天然のカナビスを利用しており、そのうちの90%以上が食欲や筋肉の痛みなどの症状が改善されたと回答している [68]。また、以前行われたアメリカでの研究でも、エイズ患者のおよそ4人に1人が過去1ヶ月以内に天然のカナビスを医療目的で使ったことが明らかにされている [69]

カナビスは神経障害患者に対しても顕著な効果を上げている。2005年に神経学ジャーナルに掲載された調査データによると、オランダでは、政府公認の医療カナビス (天然のカナビスでTHC濃度標準10.2%、薬局で販売) が多発性硬化症患者や脊椎損傷患者のおよそ10人に4人に処方されている [70] が、カナビスを吸引した場合と経口摂取した場合で比較したところ前者のほうが効果が大きいことが見出されている [71]

2002年に実施された多発性硬化症患者に対するイギリスでの調査では、回答者の43%が天然のカナビスを治療に利用しており、そのうちの半数が常用していることを認めている [72]。また、76%の回答者が、合法化されれば利用したいと答えている [73]

また、カナダでの調査でも、多発性硬化症患者のうち96%がカナビスに治療効果があることを知っており、大半(72%)が医療目的のカナビスの合法化を支持している [74]。回答者の16%が、不安やうつ、痙縮、慢性痛の症状を緩和する医療目的で天然のカナビスを利用している [75]。神経学会誌に掲載されたもっと最近のカナダの調査でも、回答者のうち、多発性硬化症患者の14% [76] 、てんかん患者の21% [77] が過去1年間に医療カナビスを利用している。また、てんかん患者24%が、カナビスが自分の病気の治療に効果があると確信していると答えている [78]

さらに、パーキンソン病の患者に関する2002年の調査では、回答者の25%がカナビスを試したことがあり、そのおよそ半数が症状緩和に効果があると回答している [79]


●総合評価

経口型合成THC・マリノールは合法的に利用できるが、特に天然のカナビスやカナビノイドと比較すると、一部のグループの患者に限定的な治療効果しかもたらさない。

マリノールを処方された患者は、最小限の効果しか得られないのに、さまざまな不快な副作用に見舞われている。さらに、多くの医師も高価なマリノールを処方することをためらっており、一部の患者は費用を負担しきれない。多数の患者が、合法なマリノールではなく、逮捕や刑事告訴のリスクを犯してまで、治療効果の大きい天然の医療カナビスを使い続けている。

マリノールの活性成分は、さまざまな治療効果のあるカナビスの成分の一つを人工的に化学合成したに過ぎないが、天然のカナビスやカナビノイドが禁止されているために、患者たちはやむなく天然のカナビスの代替えとして合成マリノールを使わざるを得なくなっている。

確かに、今のマリノールは患者や医師の合法的なオプションとしてそのまま残して、他のカナビス・ベースの医薬品開発の牽引の役割を果たしてもらう必要もあるが、しかし最終的には、連邦および州の法律を改正して、合成THCの効かない場合、あるいは単に患者が経口ドロノビノール以外の医薬品を求める場合には、逮捕や刑事告訴の恐れのない合法的な医療行為として天然のカナビスやカナビノイドを利用できるようにしなければならない。



引用文献

1   Marinol is produced and marketed by Unimed Pharmaceuticals, a subsidiary of Solvay Pharmaceuticals.

2   The FDA approved Marinol in 1985 as a Schedule II controlled substance. By definition, Schedule II drugs adhere to the following criteria: (A) The drug has a high potential for abuse; (B) The drug has a currently accepted medical use in treatment in the United States; (C) Abuse of the drug may lead to severe psychological or physical dependence. In 1999, Marinol was downgraded to a Schedule III controlled substance. By definition, Schedule III drugs adhere to the following criteria: (A) The drug has a potential for abuse less than Schedule I and Schedule II drugs; (B) The drug has a currently accepted medical use in treatment in the United States; (C) Abuse of the drug may lead to moderate or low physical dependence or high psychological dependence.

3   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. National Academy Press: Washington, DC. p. 25: Table 1.5: Cannabinoids Identified in Marijuana.

4   R. Mechoulam et al. 2003. Cannabidiol: an overview of some pharmacological aspects. Neuroscience Letters 346: 61-64; J. McPartland and E. Russo. 2002. Cannabis and cannabis extracts: greater than the sum of their parts. Journal of Cannabis Therapeutics 1: 103-132; A. Zuardi and F Guimaraes. Cannabidiol as an anxiolytic and antipsychotic. In: M. Mathre (Ed): Cannabis in medical practice: a legal, historical and pharmacological overview of therapeutic use of marijuana. McFarland Press: 1997: 133-141.

5   P. Consroe and S. Snider. Therapeutic Potential of Cannabinoids in Neurological Disorders. In: R. Mechoulam (Ed): Cannabinoids as Therapeutic Agents. CRC Press: 1986 21-51; E. Carlini and J. Cunha. 1981. Hypnotic and antiepileptic effects of cannabidiol. Journal of Clinical Pharmacology. 21: 417S-427S; J. Cunha et al. 1980. Chronic administration of cannabidiol to healthy volunteers and epileptic patients. Pharmacology 21: 175-185.

6   D. Wade et al. 2004. Do cannabis-based medicinal extracts have general or specific effects on symptoms in multiple sclerosis? A double-blind, randomized, placebo-controlled study on 160 patients. Multiple Sclerosis 10: 339-340; D. Wade et al. 2003. A preliminary controlled study to determine whether whole-plant cannabis extracts can improve intractable neurogenic symptoms. Journal of Clinical Rehabilitation 17: 21-29.

7   A. Hampson et al. 1998. Cannabidiol and THC are neuroprotective antioxidants. Proceedings of the National Academy of Sciences 95: 8268-8273.

8   K. Mishima et al. 2005. Cannabidiol Prevents Cerebral Infarction. Stroke 36: 1077-1082.

9   C. Hamelink et al. 2005. Comparison of cannabidiol, antioxidants, and diuretics in reversing binge ethanol-induced neurotoxicity. Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics (electronically published May 5, 2005, ahead of printing).

10   A. Hampson, et al. 1998. Cannabidiol and THC are neuroprotective antioxidants. Proceedings of the National Academy of Sciences.

11   H. Patsos et al. 2005. Cannabinoids and cancer: potential for colorectal cancer therapy. Biochemical Society Transactions. 33: 712-714; M. Guzman. 2003. Cannabinoids: potential anticancer agents. Nature Reviews Cancer 3: 745-755.

12   P. Massi et al. 2004. Antitumor effects of cannabidiol, a nonpsychoactive cannabinoid, on human glioma cell lines. Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics 308: 838-845; G. Carter et al. 2004. Medical marijuana: emerging applications for the management of neurologic disorders. Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America 15: 943-954.

13   C. Turner et al. 1980. Constituents of Cannabis sativa L.: A review of the natural constituents. Journal of Natural Products 43: 169-304.

14   F. Evans. 1991. Cannabinoids; the separation of central from peripheral effects on a structural basis. Planta Medica 57: S60-S67.

15   P. Wirth et al. 1980. Anti-inflammatory properties of cannabichromene. Life Science 26: 1991-1995.

16   R. Deyo and R. Musty. A cannabichromene (CBC) extract alters behavioral despair on the mouse tail suspension test of depression. In: International Cannabinoid Research Society (Ed.) 2003 Symposium on the Cannabinoids. ICRS: 2003.

17   S. Baek et al. 1998. Antitumor activity of cannabigerol against human oral epitheloid carcinoma cells. Archives of Pharmacal Research 21: 353-356.

18   J. McPartland and E. Russo. 2002. Cannabis and cannabis extracts: greater than the sum of their parts. Journal of Cannabis Therapeutics.

19   Ibid.

20   Ibid.

21   Society for Neuroscience. "Marijuana-like compound may aid array of debilitating conditions ranging from Parkinson's Disease to pain." October 26, 2004. http://apu.sfn.org/content/AboutSFN1/NewsReleases/am2004_cannabinoids.html

22   G. Pryce et al. 2003. Cannabinoids inhibit neurodegeneration in models of multiple sclerosis. Brain. 126: 2191-2202.

23   C. Raman et al. 2004. Amyotrophic lateral sclerosis: delayed disease progression in mice by treatment with a cannabinoid. Amyotrophic Lateral Sclerosis & Other Motor Neuron Disorders 5: 33-39.

24   I. Lastres-Becker et al. 2003. Effects of cannabinoids in the rat model of Huntington's disease generated by an intrastraital injection of malonate. Neuroreport 14: 813-816.

25   E. Williamson. 2001. Synergy and other interactions in phytomedicines. Phytomedicine: International Journal of Phytotherapy and Phytopharmacology 8: 401-409.

26   A. Holdcroft. 2001. Cannabinoids: from plant to patient. Investigative Drugs Journal. 4: 773-775. (See specifically: Abstract: "The active constituents of cannabis, predominantly cannabinoids and possibly flavonoids, are more effective than a single cannabinoid. ... Government ... clinical trials of cannabis ... should enable evidence to be presented to regulatory bodies documenting the medicinal uses of standardized cannabis plant material.")

27   J. McPartland and E. Russo. 2002. Cannabis and cannabis extracts: greater than the sum of their parts. Journal of Cannabis Therapeutics. p. 103.

28   The Pharmaceutical Journal. "Cannabis herb may have advantages over THC in epilepsy." July 19, 2003.

29   Comparison of results from: D. Wade et al. 2004. Do cannabis-based medicinal extracts have general or specific effects on symptoms in multiple sclerosis? A double-blind, randomized, placebo-controlled study on 160 patients. Multiple Sclerosis (See specifically: Abstract: Spasticity VAS scores were significantly reduced by cannabis-based medicinal extracts in comparison with placebo.) and J. Zajicek et al. 2003. Cannabinoids for treatment of spasticity and other symptoms related to multiple sclerosis. Lancet. 362: 1517-26 (See specifically: Abstract: Treatment with [oral cannabis extract or THC] did not have a beneficial effect on spasticity.)

30   http://www.drugdevelopment-technology.com/projects/sativex/

31   Canada News Wire. "Sativex: Novel cannabis derived treatment for MS pain now available in Canada by prescription." June 20, 2005.

32   Physician’s Desk Reference: 43rd edition. Medical Economics Company. 1989: 1859-1860.

33   Physician’s Desk Reference: 52nd edition. Medical Economics Company. 1998: 2353-2355.

34   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and medicine: Assessing the Science Base. p. 203.

35   J. Morgan and L. Zimmer, Marijuana Myths, Marijuana Facts: A Review of the Scientific Evidence. The Lindesmith Center. 1997: 18-19.

36   L. Lemberger et al. 1973. Comparative pharmacology of delta-9-THC and its metabolite 11-0H-Delta-9-THC. Journal of Clinical Investigation 54: 2411-2417 and M. Perez-Reyes et al. 1972. Intravenous injection in man of delta-9-tetrahydrocannabinol and 11-hydroxy-delta-9-tetrahydrocannabinol. Science 177: 633-635 as cited by J. Morgan and L. Zimmer, Marijuana Myths, Marijuana Facts: A Review of the Scientific Evidence.

37   L. Growing et al. 1998. Therapeutic use of cannabis: clarifying the debate. Drug and Alcohol Review. 17: 445-452.

38   Ibid; J. Morgan and L. Zimmer, Marijuana Myths, Marijuana Facts: A Review of the Scientific Evidence, 19.

39   G. Carter et al. 2004. Medical marijuana: emerging applications for the management of neurologic disorders. Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America; L. Growing et al. 1998. Therapeutic use of cannabis: clarifying the debate. Drug and Alcohol Review; A. Zuardi et al. 1982. Action of cannabidiol on the anxiety and other effects produced by delta-9-THC in normal subjects. Psychopharmacology 76: 245-250; G. Karinol et al. 1974. Cannabidiol interferes with the effects of delta-9-tetrahydrocannabinol in man. European Journal of Pharmacology 28: 172-177.

40   D. Gieringer et al. 2004. Cannabis vaporizer combines efficient delivery of THC with effective suppression of pyrolytic compounds. Journal of Cannabis Therapeutics 4: 7-27.

41   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 199; See also: M. Hashibe et al. 2005. Epidemiologic review of marijuana use and cancer risk. Alcohol 35: 265-275; K. Rosenblat et al. 2004. Marijuana use and risk of oral squamous cell carcinoma. Cancer Research 64: 4049-4054; D. Ford et al. 2001. Marijuana use is not associated with head, neck or lung cancer in adults younger than 55 years: Results of a case cohort study. In: National Institute on Drug Abuse (Eds) Workshop on Clinical Consequences of Marijuana: Program Book. National Institutes of Health: Rockville, MD: p. 10.

42   M. Polen et al. 1993. Health care use by frequent marijuana smokers who do not smoke tobacco. Western Journal of Medicine 158: 596-601; D. Tashkin. 1993. Is frequent marijuana smoking hazardous to health? Western Journal of Medicine 158: 635-637.

43   D. Gieringer et al. 2004. Cannabis vaporizer combines efficient delivery of THC with effective suppression of pyrolytic compounds. Journal of Cannabis Therapeutics.

44   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 203; L. Growing et al. 1998. Therapeutic use of cannabis: clarifying the debate. Drug and Alcohol Review.

45   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 203.

46   S. Calhoun et al. 1998. Abuse potential of dronabinol. Journal of Psychoactive Drugs. 30: 187-196; J. Morgan and L. Zimmer, Marijuana Myths, Marijuana Facts: A Review of the Scientific Evidence, p. 19.

47   Ibid; National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. "The poor solubility of Marinol in aqueous solutions and its high first-pass metabolism in the liver account for its poor bioavailability; only 10-20% of an oral dose reaches the systemic circulation. The onset of action is slow; peak concentrations are not attained until two to four hours after dosing. In contrast, inhaled marijuana is rapidly absorbed. ... Variations in individual responses is highest for oral THC and bioavailability is lowest."

48   L. Growing et al. 1998. Therapeutic use of cannabis: clarifying the debate. Drug and Alcohol Review.

49   Of Marinol's patient population, only about 10 percent use it to combat cancer-related nausea. National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 204.

50   E. Woolridge et al. 2005. Cannabis use in HIV for pain and other medical symptoms. Journal of Pain and Symptom Management 29: 358-67.

51   R. Schwartz and R. Beveridge. 1994. Marijuana as an antiemetic drug: how useful today. Opinions from clinical oncologists. Journal of Addictive Diseases 13: 53-65.

52   R. Doblin and M. Kleiman. 1991. Marijuana as an anti-emetic medicine: a survey of oncologists' attitudes and experiences. Journal of Clinical Oncology 19: 1275-1290.

53   National Institutes of Health. 1997. Report of the Workshop on the Medical Utility of Marijuana. Washington, DC as cited by L. Growing et al. 1998. Therapeutic use of cannabis: clarifying the debate. Drug and Alcohol Review.

54   Medical News Today. "New synthetic delta-9-THC Inhaler offers safe, rapid delivery, Phase I study." April 17, 2005.

55   Ibid.

56   Presentation of Unimed Pharmaceuticals Senior Vice President Robert Dudley before the National Academy of Sciences, Institute of Medicine. Washington, DC: February 24, 1998.

57   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 207; Morgan and L. Zimmer, Marijuana Myths, Marijuana Facts: A Review of the Scientific Evidence, p. 21; Medical Marijuana ProCon.org http://www.medicalmarijuanaprocon.org/pop/cost.htm

58   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 206.

59   L. Growing et al. 1998. Therapeutic Uses of Cannabis. Drug and Alcohol Services Council: South Australia.

60   National Academy of Sciences, Institute of Medicine. 1999. Marijuana and Medicine: Assessing the Science Base. p. 207; Medical Marijuana ProCon.org http://www.medicalmarijuanaprocon.org/pop/cost.htm

61   State research trials regarding natural cannabis were discontinued by 1985, after the FDA approved Marinol.

62   The cannabis distributed in these trails was manufactured and provided by the US National Institute on Drug Abuse (NIDA). Cannabis was provided to patients in the form of a cigarette.

63   R. Musty and R. Rossi. 2001. Effects of smoked cannabis and oral delta-9-tetrahydrocannabinol on nausea and emesis after cancer chemotherapy: a review of state clinical trials. Journal of Cannabis Therapeutics. 1: 29-56. "The data reviewed here suggested that the inhalation of THC appears to be more effective than the oral route. ... Patients who smoked marijuana experienced 70-100% relief from nausea and vomiting, while those who used THC capsules experienced 76-88% relief."

64   Board of Pharmacy, State of Tennessee. 1983. Annual Report: Evaluation of Marijuana and Tetrahydrocannabinol in Treatment of Nausea and/or Vomiting Associated with Cancer Therapy Unresponsive to Conventional Anti-Emetic Therapy: Efficacy and Toxicity. p. 5.

65   Behavioral Health Services Division. 1983. The Lynn Pierson Therapeutic Research Program: A Report on Progress to Date. Health and Environment Department: New Mexico. p. 4.

66   Research Advisory Panel. 1986. Seventeenth Annual Report of the Research Advisory Panel, p. 9-10.

67   V. Vinciguerra et al. 1988. Inhalation marijuana as an antiemetic for cancer chemotherapy. New York State Journal of Medicine 88: 525-527.

68   E. Woolridge et al. 2005. Cannabis use in HIV for pain and other medical symptoms. Journal of Pain and Symptom Management.

69   D. Prentiss et al. 2004. Patterns of marijuana use among patients with HIV/AIDS followed in a public health care setting. Journal of Acquired Immune Definiciency Syndromes 35: 38-45

70   R. Gorter et al. 2005. Medical use of cannabis in the Netherlands. Neurology 64: 917-919.

71   Ibid.

72   Reuters News Wire. "Marijuana helps MS patients alleviate pain, spasms." August 19, 2002.

73   Ibid.

74   S. Page et al. 2003. Cannabis use as described by people with multiple sclerosis. Canadian Journal of Neurological Sciences 30: 201-205.

75   Ibid.

76   A. Clark et al. 2004. Patterns of cannabis use among patients with multiple sclerosis. Neurology 62: 2098-2100.

77   D. Gross et al. 2004. Marijuana use and epilepsy. Neurology 62: 2095-2097.

78   Ibid.

79   News Wire. "Pot may ease Parkinson's symptoms -- Czech study." November 13, 2002.