Cannabis Study House - 医療カナビスの実際 | サティベックス　Ｑ＆Ａ

サティベックス　Ｑ＆Ａ

Questions and Answers About SATIVEX
Liquid Medical Marijuana
http://www.mpp.org/site/c.glKZLeMQIsG/b.1986705/
k.691A/Questions_About_SATIVEX.htm

サティベックスとは何ですか？

サティベックスは処方薬のＴＨＣピル・マリノールと同じようなものですか？

サティベックスは天然のカナビスに近いものなのですか？

サティベックスではカナビスのように陶うようなことはないのですか？

サティベックスはどのような病気に使えるのですか？

サティベックスは処方箋があればどこでも買えるのですか？

サティベックスは何故アメリカで開発されなかったのですか？

サティベックスをカナダで購入してアメリカに持ち込めますか？

サティベックスをアメリカの薬局で購入できますか？

サティベックスが購入できるようになれば、医療カナビスは必要なくなりますか？

１．サティベックスとは何ですか？

サティベックスは、天然のカナビス抽出液を原料にして製造されたボトル入りの経口スプレーで、イギリスのＧＷ製薬によって開発されました。

天然のカナビスには多数のカナビノイドと呼ばれる活性成分が含まれていますが、サティベックスは特別の成分構成を持った植物を栽培して作られています。アメリカでは、禁止法が施行される以前は、大手製薬会社が合法的にカナビスを原料にした抽出液やチンキ液を医薬品として製造し、薬局で販売していましたが、サティベックスはそうした製品によく似ています。

２．サティベックスは処方薬のＴＨＣピル・マリノールと同じようなものですか？

違います。天然のカナビスには活性のある６０種類以上のカナビノイドが含まれていますが、マリノールはそのうちのＴＨＣだけを人工的に化学合成したものです。

サティベックスにはＴＨＣ以外にもＣＢＤ（カナビジオール）などのカナビノイドも含まれています。最近では、そうしたカナビノイドにも治療効果が備わっていることが明らかになってきています。

３．サティベックスは天然のカナビスに近いものなのですか？

そうです。サティベックスは、実質的には、液体の医療カナビスということができます。サティベックスとカナビスの関係は、コーヒーと原料のコーヒー豆の関係と同じです。

４．サティベックスではカナビスのように陶うようなことはないのですか？

この点に関しては、サティベックスもカナビスもほとんど同じと言うことができます。大半の医療カナビスユーザーは、酔うことなしに治療効果を得ています。サティベックスも同様です。

どちらもカナビスの「ハイ」をもたらすＴＨＣを含んでいますが、同時にＴＨＣの効果を穏やかにする成分も持っています。摂取量を少なくすれば、酔わずに治療効果を得ることができます。摂取量は、サティベックスでは１回の噴射量を器具で調整しますが、カナビスの喫煙では発現が早いので慣れれば自分で簡単にコントロールすることができます。

５．サティベックスはどのような病気に使えるのですか？

これまで行われた大半の研究では、多発性硬化症やガンなどの各種の慢性的な痛みに苦しむ患者さんが対象になっています。これらの研究では、サティベックスが強い効果を持ちながらも、副作用は穏やかで、使い続けて増量しなければならなくなるような耐性もないことが確かめられています。

将来的には、その他の病気でも実験することが計画されていますが、すでに証明されている重要なことは、サティベックスが安全性と効能を兼ね備えているということです。アメリカ政府は長らく、カナビスが危険で医療効果もない悪いものだと主張してきましたが、少なくともサティベックスの場合は、それが誤りであることが明らかにされています。

６．サティベックスは処方箋があればどこでも買えるのですか？

カナダ政府は、２００５年４月にサティベックスの処方箋による販売を認可しているほか、制限付きながらイギリスやスペインでも利用できるようになっています。今後、使える国も増えていくと思われますが、どこでも買えるわけではありません。

７．サティベックスは何故アメリカで開発されなかったのですか？

連邦政府が一貫してアメリカ国内では、カナビスの医療効果を調べようとするきちんとした研究を行わせないように画策してきたからです。

アメリカのカナビス研究は、ミシシッピー州にある政府の農場が供給するカナビスを使うことが義務付けられています。しかし、政府のカナビスは、品種を指定できない上に品質も悪く、サティベックスのように特別の品種をつかう製品の開発は不可能です。

こうした現実を変えようと、２００１年には、マサチュセッツ大学が独自にカナビスを栽培する許可を食品医薬品局（ＦＤＡ）に申請しましたが、３年半も待たされたあげくに大した理由もなく拒否されています。

８．サティベックスをカナダで購入してアメリカに持ち込めますか？

できません。カナビスは、連邦法で第一分類のドラッグとされているために、持ち込めば密輸の重罪になります。連邦法では、たとえ医療目的のカナビスを少量輸入しても、５０ｋｇ以下の罰則が適用され、最高５年の懲役が科せられます。

９．サティベックスをアメリカの薬局で購入できますか？

サティベックスは、現在、アメリカでもガンの鎮痛薬として臨床試験が行われていますが、認可されても２００９年以降になると見込まれています。従って、少なくとも近々に購入できるようになるとは考えられません。

１０．サティベックスが購入できるようになれば、医療カナビスは必要なくなりますか？

必要なくなることはありません。医療カナビス（天然のカナビス)に比較すると、サティベックスにはいくつかの欠点があります。

その一つは、カナビスを喫煙したりバポライザーで吸引したりするのに比べて、サティベックスが摂取後の発現が遅いことがあります。製造会社であるＧＷ製薬の公式の製品情報によれば、血液中の活性成分レベルがピークになるのには、マリノールと同様に１時間半以上かかり、医師や患者は遅すぎると考えています。

また、サティベックスではカナビノイドの成分構成に多様性がないことも欠点です。カナビスには数百に及ぶ品種があり、病状や個人の状態によって最適の品種が異なります。カナビスでは自分に合った品種を選ぶことができますが、サティベックスではそのような選択はできません。

さらに、値段が高いことも上げられます。１スプレーあたり３ドルで、１日で１５～５０ドルもかかってしまいます。カナビスのように、自分で栽培してコストを抑えることもできません。

基本的に、サティベックスは医療用カナビス全体の単なる１形態に過ぎません。サティベックスが十分に効かない人もいます。何を使い、どのように摂取するかは、医師や患者側で選択できなければなりません。

実際、カナダでは、サティベックスだけではなく、政府自体もカナビスを栽培して患者に供給しています。また、自分用の医療カナビスを自家栽培することも認められています。

サティベックスを認めてカナビスを認めないのは、コヒーを飲むことを認めてコヒー豆を認めないのと同じです。

ＧＷ製薬

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