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1.2 報告書の目的および内容
この報告書は、大麻使用と健康に及ぼす結果についての現在の知識の論評および要約を提供し、政策立案家、公衆衛生職員、教育者およびその他の健康増進に関わる者にとって適切なものとなるであろう。この報告書は、通常、専門雑誌や学術論文、コンピューター化された文献サービスを通じて詳細な情報と研究にアクセスする研究者や臨床専門医向けの利用を意図するものではない。この報告書を準備する際に、可能なところで過度に専門的な用語を使用せず、あるいは専ら重要な参考書目の文書、過去15年間の知識の主要な変化とそれらの潜在的な含蓄を重視して知識を要約する努力がなされた。
過去15年にいくつかの領域には著しい進歩が確かにあった。そこに次のものを含んでいる:カンナビノイドの作用のメカニズムについての基礎研究、そのような作用の為に必要とされる分子構造、カンナビノイド分子を脳細胞および他の組織の部位に結びつける特定の受容体(レセプター)分子の発見、標準的にそれらのレセプター部位に作用する脳の中の天然の化学物質の発見、また脳内の様々な部分や身体の他の部位におけるレセプター部位のマッピング。呼吸器および身体の免疫系中の様々なタイプの細胞に対する大麻の影響を理解する際に、さらに重大な進展があった。大麻使用と統合失調症との間の関連のような問題および大麻依存の性質は、かなり明確にされた。対照的に、多くの他の領域では、理解に根本的な変化はなかった。これらの問題はすべて、この報告書の本文でより深く詳しく説明されている。