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3.3 オーストラリアとニュージーランド
大麻は、オーストラリアで最も広く使用された非合法な精神活性物質であり続け、成人のおよそ1/3がその物質を使用したと報告しており、20~24歳の間の全ての若年成人の72パーセントが人生の中の何らかのポイントで大麻を使用している (de Zwart et al., 1994)。1993年に行われた成人の国民世帯調査では、使用の普及率は性別と年齢に関連があった。男性は女性より使用が顕著であり、45歳以上の成人は、より若い成人に比べて使用が少ないようであった。これは1970年代初期の若いオーストラリア人の成人の間での広範囲の大麻使用の開始を反映している(Donnelly & Hall, 1994)。
オーストラリアでこれまで大麻を使用していた人々の半分以上は使用を中止したか、あるいは毎週未満の使用を続けた。女性の7パーセントと男性の15パーセントは毎週の使用者となった。毎週の大麻使用はより若い年齢層の間で最も一般的であり 20~24歳の間で最も高く、その後急に下降している。大麻の使用は過去20年間にわたって劇的に増加しており、その物質を使用した経験のある人の割合は1973年の成人の12パーセントから、1985年に28パーセント、1993年には34パーセントにまで増加した(Donelly & Hall, 1994)。1970年代を通して市場調査会社によって行われた'総括的'世帯調査もまた、1973年から1984年の間で全ての年齢層の大麻使用の普及率の増加があることを示した(McAllister et al., 1991)。
ニュージーランドでは、1990年の調査で、15~45歳のニュージーランド人の12パーセントが過去12カ月間に大麻を使用したことを示した(Black & Casswell, 1991)。その年齢層のニュージーランド人の43パーセントは生涯の大麻使用を報告する。1991年、研究949は、13~14歳の子供が15歳までに、およそ10パーセントが1回以上大麻を使用しており、2.2パーセントが、10回以上大麻を使用していると報告したのを示した(Fergusson et al., 1993)。